数日後、京平の浮気相手が変死体となって発見された。

 顔を根こそぎえぐり取られた遺体だった。

 人の手で出来ることではないので、熊か何かに襲われたとして処理された。

 浮気相手の死を知り、多少、気分が悪くなった京平はとりあえず、瑛子を呼び寄せ、いつものように抱いた。

 だが、一瞬、瑛子の身体から、殺された浮気相手の味がした気がした。

「瑛子ぉ、お前、12日の午前2時何処にいた?」

 何となく、京平は瑛子に聞いてみた。

 ただ、何となくだ…

「あなたといたじゃない…あなたに右の乳房をかまれていたわ…」
「…そう、だったな…」

 そう、死亡推定時刻であるその頃は京平は確かに瑛子を抱いていた。

 だから、瑛子に浮気相手を殺せる訳がない…。

 訳はないのだが、もしかして、瑛子が浮気相手を食べたのでは…?

 そんなバカな考えが京平の頭をよぎった。

 何を怯えているんだ…

 言い知れぬ不安を京平は頭をふってかき消そうとした。

 それを薄ら笑いを浮かべて見つめる瑛子…

 瑛子とはその後も付き合い続けたが、次から次へと京平は浮気を重ねるが、その浮気相手も次から次へと変死を遂げてついに、京平と関係を持つと死ぬという噂が広まってしまた。

 正格は最悪だが、顔だけは良かった京平に女性が近づかなくなってしまった。