次の日も迎えに行く大輔。

 念のため、元々あった方の表札を見ると生島のままだった。

 仕方が無くはす向かいに行くと…

「田辺(たなべ)…」

 また、違う…

 田辺と言えば更に隣の家だった…。

 田辺家のあった場所に行くと…

「あら、大輔君、おはよう。紫織ー起きてー。大輔君、迎えに来たわよー」
「もう、起きてるわー」

 やはり、紫織の母親と紫織の声が聞こえた。

 …段々、遠ざかっている…?

 大輔はそんな不安にかられる。
             
 大輔の心配通り、日が経つ度に山里家は段々、野沢家から遠ざかっていった。

 そして、始めの頃は気付かなかったが少しずつ疎遠になって来ていた。

 今では、かろうじて恋人同士だが、幼なじみという部分は無くなっていた。

 おかしい、絶対におかしい…

 だけど、原因がなんなのかわからない…