そっと自分の部屋に戻ることにして部屋の前に来た。
すると、電気がついていた。
マズイ、誰かに見られたんだ…
逃げよう、何処へ?
そう、考えていたとき、ドアが開いて
「お帰りなさい。遅かったね…」
と声がした。
「!!」
浩紀は驚きを隠せなかった。
目の前で自分の帰りを待っていたのは紛れもなく、今朝まで遺体だった女だからだ…
「どうしたの?自分の家でしょ、入って」
女に促されて部屋に入る浩紀。
とまどいを隠せない。
「あ、あの…」
「あぁ、これ、借りちゃった。服が無かったからね。ゴメンね」
女は確かに浩紀のワイシャツを着ていた。
下着は着けていないようだ。
ドキドキする。ムラムラくる。
押し倒してしまいたい…。
よく見たらこの女は羽住に似ている…
羽住を更に美しく妖艶にした感じだ…。
「君は…」
浩紀は肌を合わせたい気持ちを我慢していた。
それで、何とか言葉を紬だそう、この女のことを聞きだそうと思うが、言葉が続かない。
それを見かねたのか
「パンドラよ、よろしくね」
と名乗った。
が、パンドラという名前は不思議とこの女を見たときに思い浮かべたイメージにぴったりだった。
まるで、自分が名付けたみたいに感じた。
それだけではない、パンドラは自己紹介を始めたが、それは、浩紀が聞こうと思っても言葉に出来ないでいた事ばかりでまるで、心の声を聞き取っているかのように答えていた。だが…君は何者なんだ?…という心の質問には答えなかった。
一通り、パンドラが自己紹介を終えた時を待っていたかのように浩紀はパンドラに覆い被さり、男と女の関係になった。
その時の浩紀はまるで獣のようにパンドラの身体を貪った。
それは、自分ではないかのように…。
