だが、それでも、悪夢は終わらなかった。

 手を変え品を変え、ひょろっとした薄気味の悪い男は尚緒に悪夢を運んでいった。

Nai04


「来るなって言ってんでしょ!」

 一人、部屋で尚緒が怒鳴る。

 もちろん、尚緒の他に誰もいない。

「尚緒ちゃん…」

 母親もどうしたら良いのかわからずノイローゼ気味になっていた。

 父親は出張が多く、あまり家に帰らない。

 尚緒の精神はかなり追い詰められていた…

「こんにちわ、おばさま、なっちゃんいます?」

 再び、友達が尚緒を見舞いに来た。

「え、えぇ、いるにはいるんだけど…」

 今の精神状態で友達に会わせて良いものか母親は迷う。

「私達、尚緒ちゃんに報告があるんです」

 千景が母親に告げた。

 その言葉を聞いて、母親はとりあえず、部屋に通すことにした。

「大分、まいっているから、あまり、刺激を与えないでね…」

 母親は心配そうだった。

「大丈夫です。私達、尚緒ちゃんの悩みを解決に来たんです」

 藍那はガッツポーズをとって見せた。