「…帆乃霞の事?」
 清花は春都の胸の内をあっさり言い当てた。
 伊達に幼なじみはやっていなかった。
 春都の考えそうな事はすぐにわかった。
 彼は、いつも、同情して、一緒に悲しむんだが、それはいつも見当外れ。
 真実はいつも別の所にあった。
 良い奴なんだけど、気持ちが空回りしているのよね…
 彼女は今回もそうだろうなと思った。
「…さすがだね…清花姉ちゃん…」
「…いや、あんた、すぐ顔に出るからさ…」
「…そう?」
 春都の落ち込みは相当なものだった。
 帆乃霞の力になってあげられないもどかしさが顔に出ている。