確かに、たかちゃんと呼ばれる人物は帆乃霞にとってかけがえのない人に思えた。
 が、不思議とデートしたとかキスをした…結ばれた等の恋人を思わせるような話は一切出てこなかった。
 それに、電柱に花を添えて泣いていた事の説明が全くされていなかった。
 おそらく、たかちゃんは亡くなっていて、そのことに触れられたくないのだろうと春都は考えた。
 同情して、涙も出てきた。
 春都の良いところはこの優しい心だった。
 親身になってあげて、一緒に泣いてあげる事が出来る少年なのだ。