「あームカツク、ムカツク、ムカツクーっ!!」
京平は部屋中の物に当たり散らしていた。
「…どうしたの?」
心配そうに瑛子が尋ねる。
「おかしな野郎がかぎ回ってやがんだよ!何がパンドラだ!一人でやってろ、サイコ野郎が!」
「…そう…邪魔ね…その人…」
「あぁ?何言ってんだ、てめぇ?…そういや、てめぇ、夜中に耳元で自分はパンドラとか言ってやがったな、ありゃ、どういう意味だ?」
「…別に何でもないわ…ただのおまじないよ…幸せになれる…」
「はっ、てめぇもまじないか、ムカツクんだよ、このオカルト女が!」
京平はまた、瑛子を殴りつけた。
もはや、八つ当たり以外のなにものでもなかった。
とにかく、面白くなかったのだ。
