「あなたの近くにパンドラという名前の物か人はありませんか?」
 俊征にそう言われた時、京平は耳元で瑛子が自分はパンドラだと言っていた事を思い出すが、それを俊征に言ういわれは無い。
「知らねぇよ。そんな奴は…」
「パンドラという呪いは必ず、被害者にパンドラという事をどこかで認識させないといけません。だから、どこかで、あなたはパンドラという単語を耳にするか目にするかしているはずです…」
「知らねぇっつってんだろ!また、ボコるぞ、てめぇ!」
「お願いです。耳を傾けてください。」
「うるせぇ、消えろ!」
 京平は走って、俊征から離れた。