そんな京平が瑛子に目をつけた。
 彼女は今にも死にそうな顔の根の暗そうな男の彼女だった。
 京平はいつものように男を脅して、無理矢理引き離そうとした。
 だが、その男はまるで、憑きものが落ちたかのような晴れやかな顔で
「ありがとう…これで楽になれる…」
 といって、簡単に身を引いた。
 京平はその男が自分の身、かわいさに女を売ったと勘違いした。
 その後、その男は自殺したと聞いたが元々、冷徹な正確の京平は気にもとめなかった。