だが、玲於奈に引き続き、親友の香月まで…。
 パンドラという呪いはそんな身近な所まで迫っている…。
 それを実感せずにはいられない二つの事件だった。
「自分、榮一郎さんに言ってくる。自分に助けられる人がいるなら…って…」
「私もついて行くわ」
 俊征の決意に玲於奈も追随しようとする。
「なら、私も!」
 そして、香月も。
「え?大森さんも?」
「そうよ、悪い?パンドラはこの私に喧嘩を売ったのよ!このまま黙って引き下がるつもりはないわ!叩き潰してやるわ」
「だめよ、かづっちは、栄養失調気味なんだから、回復してからじゃないと…」
「平気よ、これくらい…」
「あ、あの、気持ちだけ…、後は、回復してから…」
「ふぅ、…わかったわよ、足手まといにはなりたくないしね、回復してからにするわ。回復してからにね、見てなさい、こてんぱんにのしてあげるから!」
「こわーい、パンドラよりかづっちの方が怖いよぉ~」
「何ですって?!」
「ごめーん、お優しいお姉様!」
 いつもの調子を取り戻したようで、安心する俊征。
 だが、パンドラをこのままにはしておけないと思った。