「ありがと、俊征君!」
「えぇ、あのちょっと、大森さん…」

Pan26
 香月は俊征をそっとハグしてキスを…しなかった。
 さすがに、玲於奈の前ではちょっと出来なかった。
「ちょっと、かづっち!」
「ゴメン、ゴメン、でも、感謝の印くらいさせてよ!私も嬉しかったんだからさ!」
「そっか、そうだね、ゴメン、私も同じだったし…」
「私は親友の彼氏を取ったりしないわよ」
「ごめーん、疑って悪かった」
「サーティーフォーのデラックスソフトで勘弁してあげるわ」
「高ぁーい、まけて!」
「だぁめ、親友を疑ったあんたが悪い」
「だって、かづっちが変なことするから」
「冗談よ、私が奢るわ!あんた達が居なかったら私は今頃どうなっていたか…」
 再び、明るい雰囲気に包まれる。
 災難は再び去っていった。