「パンドラって呪いは女の呪いだけど、いろんな物にも宿って人に悪意を撒き散らすって榮一郎さんが言っていたよ」
「じゃ、じゃあ、これが…」
「そう、これが、大森さんに襲いかかった悪意だ」
 俊征は敵を睨む。
「だ、駄目…!」
 とっさにパンドラの花を庇う香月。
 彼女はすでに、パンドラの虜になってしまっている。
「べ、弁償はします!」
 俊征は香月を振り切ってパンドラの花を握りつぶした。
「ぎぃあぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
 どこかで、女の断末魔が聞こえた。
 すると、我に返ったのか、香月が泣き出した。
 俊征は香月もパンドラの魔の手から救い出した。