香月の部屋はさすがに読者モデルをしているだけあってかなり、お洒落な部屋だった。 いつもなら、そわそわしてしまう俊征だったが、今は違う。
 部屋の中の違和感を探す。
 ベッドには…無い。
 机には…無い。
 クローゼットには…無い。
 タンスには…無い。
 テーブルには…無い…いや、ある、何だ、この花は?
「あぁ、それ?何て言ったかな、何とか君からもらったの。新種のバラよ」
 香月は何気なく答える。
「名前はパンドラですね!」
「そ、そう、パンドラ、よくわかったわね…」
「これだ、これが、原因だ!」
 俊征は元凶を見つけた。
「でも、これ、女の人じゃなくて花だよ?」
 玲於奈が俊征に尋ねる。