「普通は一人であそこまで解決出来ないんだけどね…」
「え?あの、どういう…?」
俊征は榮一郎の言う言葉の意味が解らなかった。
「パンドラという呪いに対し、人一人の力では対抗出来ないんだよ、普通わね。でも、君は一人でパンドラを追い詰めていた」
「そんな、事は…」
「君はパンドラに対して、何か対抗する力を持っているのかも知れないね」
「じ、自分にはそんなものは…無いと…思います…」
「謙遜しなくて良いよ、実際大したものだったよ。君のその、言霊というかね、呪いを打ち破る力を感じたよ」
「私はトシに助けられた時、暖かい力を感じたよ」
玲於奈も俊征の自信につながるものが見つかったみたいで嬉しかった。
「そこでなんだけど、出来たらで、良いんだけどね、パンドラの呪いで困っている人達を助けてくれないかな?と思ってさ、駄目かな?」
意外な提案だった。