「…ひとまず、これで一安心という所ですかね…」
 気付くと、病室だった。
 精神科の先生らしい人が自分を見てくれているらしい。
「あの…先生…」
「何かな?山口 友加里さん」
「え?」
 気付いたら自分は野崎 尚緒ではなく山口 友加里になっていた。
 いや、違う、元々、山口 友加里だったのだ。
 何故か、自分は友達の尚緒だと思いこんでいた。
 思いこまされていた。