「おはよう、なっちゃん」
「…おはようあっちゃん…」
 藍那が元気に声をかける。
 だが、尚緒は元気が無い。
 尚緒と藍那はそのまま、下駄箱で上履きに履き替えるために、正門玄関の右側の入り口にさしかかった時、昨晩見た悪夢がよみがえる。
「ごめん、あっちゃん、私、こっちから…」
 左側の入り口から入ろうとすると…
 ガチャン!
 右側の入り口に植木鉢が落ちた。
「ひっ…」
 青ざめる尚緒。
 右に行っていたら尚緒に当たっていたかもしれない…。