「…なんか、落ち着かないなぁ…」
史郎は船上プールで泳ぎながらそわそわしていた…
プールにも入っていいと言われたので思わずはしゃいで入ってみたが、自分が場違いな行動をしていると感じ初めていたのだ。
「君もかい?実は僕もなんだ…」
史郎以外でもう一人泳いでいた少年が声をかけてきた。
「…あの…」
「僕かい?僕は山城 次郎(やましろ じろう)、ジローって呼んでくれ!君は?」
「お、俺は史郎、和泉史郎って言います。あ、あの…よろしく」
「よろしく」
史郎はジローとすぐに打ち解けた。
話してみると母親と二人暮らしということ。訳もわからず、古鬱高校に入学することになったことなど、共通点もあったからだ。
ジローの話からこのフェリーには五人の少年が乗っているらしいことがわかった。
全員、古鬱高校の新一年生らしい。