「和人さん、あなた、この間、病院に忍び込んだんですって?」
「うん。ごめんね、お母さん」
「ちょっと、あなたからも言ってやって下さい。よりによって病院に忍び込むだなんて…」
「和人…良い顔になったな。一皮むけた感じだ」
「うん、まぁね」
「ちょっと、あなた」
「ちょっとぐらい多めにみてやりなさい」
「ちょっとぐらいってあなた…」
「はは、行ってきます」
和人は優等生を卒業した。あくまで、自然体に。なんだか、ちょっと人間が大きくなった気がした。