1-1 高部智宏
「智宏、何やっているの早くしないと遅刻よ」
「う、うん…わかったよ」
母に呼び起こされ智宏がノロノロと起きる。
昨日、遅くまでゲームをやっていたので、眠くて仕方がない…
朝食はパンだ。目玉焼きとベーコンをのせた。
眠気覚ましのコーヒーをぐいっと飲むがむせた。
面倒臭いから仮病でも使おうかな…そう考えるが母は智宏のウソをすぐ見抜く。
「お前、いつまで帰宅部を続けるつもりだ?そろそろ部活に入れ。でなきゃ塾に通え」
面倒臭がりの智宏に父がお説教を始める。
「はいはい、わかりました。その内考えますよ」
「その内って言葉は先週も聞いたぞ。また今度って言っている限りいつまでも始められんぞ。男ならシャキッと決断しなさい。それにはいは一回」
「へーい…」
「智宏!」
父の言葉は右から左へと耳を通り抜けて行く。