「見たまえ、地球が宝石のようだ」
ジョンソン一家の主、トーマスが子供の様にはしゃいだ。
「ほほほ、本当、小さいわね~あなた」
婦人のレイラも隣で喜んでいる。
「別に興味ないわよ」
彼氏と別れたばかりの長女メリッサは不機嫌そうに目を背けた。
「いつまでふてくされてるんだよ姉さんあんなつまらない男を兄さんって呼ばなくて僕はせいせいしてるよ」
トーマスの会社に次期社長の重役として入社していた長男ロイは姉を心配する。
「ごちゃごちゃ、うるせぇなー今良いとこなんだよ」
この春、大学を卒業予定の次男ジョンは興味なさそうに携帯ゲームに熱中している。
「フィオナ、困っちゃう~」
末っ子で次女のフィオナが一人妄想遊びに酔いしれる。
ここは宇宙船メリーゴーランド号。
一家は宇宙旅行の真っ最中だった。