「止めなさいウェンディー!あなたの力はこの世界ではどうにも…ドロシー、彼女を止めて!」
ヘテロ・ヒューマン。
改造手術を受けた人間をそう呼んでいた。
ウェンディー・ホアン…彼女はヘテロ・ヒューマンの一人、合成人間。
動植物や物体と同化し、同化したものの力を使うことができる。
が、クアンスティータ・リステミュウムに食い散らかされたこの世界に彼女と同化できるようなまともな動植物や物体は存在しなかった。
つまり、ウェンディーはこの世界では全く戦力にならない…。
リステミュウムに親兄弟の存在を歴史から抹消された彼女には家族の記憶がない。
ウェンディー自身も突然、出現した存在という曖昧な立場になってしまった。
明るかったウェンディー自身も感情表現が苦手となって、人とうまく対話出来ない。