「ちょっと良いですか?」
「え?僕?…君、僕に声かけたの?」
「え?えぇまぁその…そうですけど」
パァァァ
導造の脳裏にパラダイスが浮かんだ。花畑が咲き誇った。
「芦柄 導造(あしがら どうぞう)15歳、見ての通り君とお似合いのお年頃です」
「そ、そうですか…あの、あまり、がっつかないで…ね」
「は、はい、その、あの、お名前お聞きしてもよろしいでしょうか?」
「あ、はい、名前は…、そうですね…マリアン…そうお呼びください」
「マリアさんですね。解りました」
「い、いえ、マリアン…マリアで良いです」
名前を間違えるという致命的なミスを犯す導造。
だが、間違えたままの名前で良いとは…。
この女性はおかしい…とは気付かなかった。
舞い上がり過ぎていたのだ…