吟侍はカノンを守れない…。
その事を知った時、ユリシーズが動いた。
「吟侍、お前、ウェントスに友達助けに行くんだってな!姫さんはアクアで…」
「…一緒にはいられないからね…」
「…俺に、俺たちに姫さんを守らせちゃくれねぇか?」
「え?どういう…」
「お前が、俺たちを信用できねえのは解る。だが、俺たちはお前らに借りを返してえんだ。頼む」
ユリシーズが土下座をした。
「お、おい、ユリシーズ…」
近くにいたジークフリートは驚いた。ユリシーズは決して、他人に頭を下げるような男では無かったからだ。
「お前の心臓の化獣の作った世界、そこで、お前は強くなったんだろ?頼む、俺たちにもその力をくれ!姫さんを守りてぇ!!死なせたくねぇ!」
ユリシーズは、カノンの、そして、吟侍のためにプライドをかなぐり捨てた。
強くなるためには見下した男にも頭を下げる。