ティルウムスの意図が全く分からないまま、フェンディナは再び昏睡状態になった。
形はどうあれ、ティルウムスの力は手に入った。
だが、この力をこのまま利用するには危険すぎた。
何か、手を打たないとこのままでは…
「何か、何か無いの?」
レリラルは激しく後悔した。
自分の傲慢がまねいた不幸。
妹のフェンディナが地獄の苦しみを今も味わっている。
ティルウムスになど手を出すべきでは無かった。あれは、自分たちの言うことを聞くような輩ではない…。気まぐれに力を貸すそぶりを見せ、力を望む者をもてあそぶ化獣なのだ。悔しかった。
あれの持つ勢力は恐ろしく強く、ただそこいらで捕まえた毛虫にまでいいようにあしらわれてしまった…