「もう、いいよ…後は好きにやれ…」
フェンディナがそう言うと怪物は本の形にもどり、本棚へと戻っていった。
三人は…生かされていた…。
ティルウムスはレリラル達のような存在をずっと待っていたのだ。
自分の参加していない神話で、化獣(ばけもの)は負け犬扱いされていた。
戦ってもいないのに敗者とされていた。
それが、気に入らなかった。
だが、敗者として神御(かみ)や亜空魔(あくま)に挑戦はしたくなかった。
自分は【究極】の存在でなければならない…。
自分は王者であり、自ら挑む挑戦者であってはならないのだ。
だから、じっと火種が現れるのを待っていたのだ。
ティルウムスの力で覇権を求める愚か者を…。
自分はあくまで愚か者に力をかしているだけ…。
王者の地位も結果として手に入れただけ…
そうすれば、神御や亜空魔が止めにくる。
そうすれば、自分は王者として神御や亜空魔を叩き潰せる。
そうなれば、自分は化獣の頂点として君臨できる。
ティルウムスはそう考えていた。
ティルウムスは自分の都合の良いように動く手駒が欲しかったのだ。