「きゅいん…」
かわいい鳴き声を上げ、ナシェルに近づいてくる一匹の珍獣。
「あら、かわいいわね…二、三匹飼っても良いかしら?」
顔をほころばせ珍獣を抱き上げる。
「ナシェル、ダメ!!」
ジェンヌが叫ぶ。
「ぐっ」
可愛らしい珍獣の擬態から凶悪な顎が顔を出す。ナシェルを丸呑みする。
ナシェルは得意の結果をねじ曲げる力により、今の状態を無かった事に、リセットをした。
「あ、危ない、何なのこいつ…」
警戒をする四姉妹。
「さっきまでのとは訳が違うわよ。こいつらは全部、ティルウムスが放った怪物達よ。」
「きゅいん…」
さっき、ナシェルに近づいた珍獣の姿に戻り、再び、ナシェルに近づく。
「…所詮は、獣か、同じパターンを…!?」
油断するナシェルはギョッとする。今度は別の姿となったのだ。全身針の塊の怪物と金属の玉、醜悪なスライムのような液状の何かが一匹の珍獣から分裂変化した。
