不幸中の幸いというか相手が殺す価値もないと思ってくれたのが生き延びた理由だった。
ダメな子…それが、彼に対する私の評価だ。
彼につきあって行動していたら、間違いなくパーティーは全滅する。
誰が広めたのか足柄三兄弟の次男、吟侍(ぎんじ)君は救世主にまで祭り上げられている。義理とはいえ兄弟で、こうも違うものなのだろうか…。
だからか、導造君は吟侍君に対してかなりのコンプレックスを抱えている。
吟侍君には負けたくない。その思いが彼を更に暴走させる…。
導造君、物事にはコツというものがあって、それがうまくいかないと空回りするんだよ…。
その辺をわかってちょうだいよ。
私達の旅はこの生き方がへたくそなヘタレをいかに、まっとうに行動させるかにあると思う。
ったく、世話の焼ける…。