『ようこそ、我が血肉殿…』
どこかから、声がする。
だけど、何もない。何も見えない。ただ薄暗いだけの空間がそこにあった。
(どこだ、ここ…おいらいったい…)
辺りを見回す。やっぱり何もない。
『ここはルフォスの世界。リセットしちまったから、今は何もねぇが少し前までは、いろいろあったんだぜ、三大美女から超破壊兵器までいろいろな…』
「あんた、誰?戻してよ。おいらはお花ちゃんを助けに…」
『誰って連れねぇこと言うなよ相棒。お前をずっと鍛えてやってたじゃねぇか。お花ちゃんにふさわしい男になりてぇんだろ?』
声の主は幼い頃から吟侍と話していた黒い玉、ルフォスだった。
「あんた、玉ちゃんか?」
『ルフォスと呼んでくれ』
「ルフォス、おいら戻らねぇとさ…」
『心配しなくても戻してやるさ、誓いさえたててくれればな』
「誓い?それより早く戻してくれ、みんなさらわれちまう…」
『時間を割り込ませているから、戻れば一瞬の出来事さ。俺がいろんな力を持っているのはお前もよく知っているだろ?』
「そうか、じゃあ、誓いってのを早く…」
『慌てるなよ。いい男ってのはドンと構えているもんだぜ!こっちもせっかく育てたお前に逃げられるわけにはいかねぇからな。ある程度理解してもらってから誓いを立ててもらう。いいな?』
「ああ、わかった」