「待ってくれ、せめて、時間をくれ!」
「やれ!」
考える力等与えてはくれなかった。
日に日に子供達がさらわれていく。
だが、ルフォスの核を渡したらこんな事ではすまなくなる…
(神よ、これは私に対する罰なのですか?)
神父は苦悩する。

そんなある日、ソナタとカノンが久しぶりにセント・クロスを訪れた。
本物の吟侍が冒険から帰って来る。それが今日なのだ。

「あれ?何か人数減ってない?」
ソナタが首をかしげるのも無理は無かった。残っている子供は200人をきっていた。
1/3以上がいなくなった計算だ。
セント・クロスの№1を競っていたフォルセやウィルももういない。
琴太や導造はいるが、他の子供同様に青ざめた顔をしている。

みんなもう知っていた。毎日、次々と子供達がさらわれていっていることを…
みんなもう知っていた。相手は悪い大人、子供である自分達ではとてもかなわないことを…。

「どういう事だ?1番達は何やってたんだ?」
冒険から戻ったと思われる吟侍も驚いた顔をしていた。
そこへ黒ずくめ達がまた現れる。