ゲネシスドライバーのレバーを放した時、結構な音で「ジー」と鳴ります。
 これ、結構大きな音で、ドライバーやロックシードのサウンドがかき消されるほど気になります。
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 メーカー側も、もう少し何とかならなかったのだろうか?

 結構沢山あるビスを取り、開いてみる。
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 この、右側にある黒いユニットが、定速ユニットで、一定の速度でレバーを戻す働きがあります。
 これ以外と凝っていて、レバーを押し込む方向ではギアが外れて定速が聞かなくなります。

 で、このユニットを外した単体で動かすとそれほど大きな音にはなりません。
 ゲネシス本体に取り付けた際、本体に振動が伝わり、大きな音になってしまんですね。

 で、このユニットを開けてみると、右側の白いパーツが振動する事で、回転速度を一定化させています。
 ゼンマイ式のアナログ時計等にも似たようなのが付いていて「ちっちっち…」と鳴ります。
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 とりあえず、この定速ユニットの静音化を考えてみると…。

 振動するのを取ってしまう!
 そして、代わりに定速する働きのあるもの…と言うと…。
 遠心クラッチ。
 これも、回転が上がれば遠心力が上がり、摩擦が大きくなり、回転が落ちる。

 と言うことで、これに決定。

 取り付けるために、邪魔なものは取ってしまう。
 まず、内側の加工に邪魔なので、シャフトを外します。
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 そして、内部の不用部分を削り取ります。
 外側は、摩擦部分になるので、特に念入りに仕上げます。
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 外したシャフトに、ピアノ線を2本取り付けるために、穴を開けます。
 穴径はピアノ線を少しきつめに差し込みます。例えば0.9ミリのピアノ線であれば、0.8~0.9ミリ。
 0.8ミリのドリルが無い場合は、1ミリとか少し大きめにして、瞬間接着剤を少量付けて止めてしまうのもアリかも。
 穴あけの位置は、ギヤ溝の無い部分がよろしいかと。
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 シャフトに開けた穴に整形したピアノ線を引っ掛ける感じで。
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 実際に取り付けると、こんな感じ。
 ピアノ線を、この形状にしたのは、回転する遠心力でピアノ線が脱落しない様にするためなので、必ずしもこの形状でなくてもOKですが、まっすぐなピアノ線では確実に接着が出来ないと、脱落してしまうと思います。
 先端が微妙に曲がっているのも、回転中に遠心力と摩擦の兼ね合いで、支点をこの部分にしたかったためです。
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 クラッチになるパーツを取り付けます。
 (クラッチパーツのピアノ線穴は少し大きめで大丈夫です、クラッチの作動がなるべく多くなるようにするのがミソ)
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 クラッチの材質に、低発泡塩ビを使いましたが、軽いためか作動させると戻りが2秒程度でした。
 もう少し重いゴム板などでも良いかも知れません。
 やっぱりジュースが溜まっていく工程は見せ所ですから…。

 そして、この定速化ユニット組み付けて静かになるかと思いましたが、内部のギヤの音があります(;^_^A
 無改造の最初と比べれば、格段に静かですが…。

 ここで、もう一つの方法を試す必要がありそうです。

 定速ユニットなる物を完全に廃棄し、RC模型用のオイル式のダンパーに入れ替える…。
 これは、伸び側と縮み側の減衰率をかなりの比率で切り替えられるようにする必要があり、構造的に難しいが、出来ないことは無さそうです。

 と言うわけで、宿題とし、次の機会に実装してみたいと思います。

 ※ 追記、2015-05-23クラッチ用のピアノ線詳細部分。画像6,7追加。