最近ハマリの島本理生、第3弾。
島本 理生 『生まれる森
』
堕ちていくだけの恋の森の深みにはまっていく。
そこに光をもたらしたのは、特別仲の良かったわけじゃない同級生とその家族。
その光の中で、主人公の心の傷は浄化され、前向きな一歩を踏み出していく。。。
この話、良く良く読むと大分ダークな面を持っています。
主人公は、高校時代、だいぶすさみ荒れていて乱交・堕胎と繰り返してるし・・・
同級生のキクちゃんも高校のときから歳ごまかしてキャバ嬢をやってるし・・・
ストーカーチックな加世ちゃんの彼氏とか・・・
登場人物が皆、暗い過去を背負っている。
ただ、著者の文体の成せる技か、それらのキャラに疑問を持つことなく
淡々と過ぎていく日常にのめりこめるのである。
決して恋愛小説ではないけれども、そしてだいぶ暗いものを背負っているけれども
読み終わったとは恋愛小説を読んだような気にさせられる。
☆厳密には、この物語は恋愛小説とはいえないかもしれない。
ただ、書き終えてみると自分自身の中にある恋愛のイメージがもっとも強く
反映された作品になった。
あとがきにある上の意味が分かる気がする。
この小説は読み始めたら・・・一気に読んじゃいました。
内容も面白かったけど、この人の文体がやっぱ好きです。
この人の小説も、読みながら映像が出てくる大好きな小説です♪
次は『リトル・バイ・リトル』だな。
【桃色の豚】100500g(06.02.28)
(読書中) 『ひなた』 吉田修一