$宇田明のウダウダ言います
画像1 後処理剤(品質保持剤)フロラライフの比較試験

上の写真は、後処理剤フロラライフ(オアシス社)の日持ちがのびる効果のデモ試験
左から、①水だけ、②水にセブンアップ・スプライト添加、③フロラライフ、④水にアスピリン添加、⑤水に銅貨(1セントコイン、2セントコイン、5セントコイン)
写真には4つの花びんしか写っていませんが
8月28日に試験開始、写真撮影は9月8日ですから、生け花11日目
切り花はボリュームたっぷりの白バラ20本
切り花長80cmぐらい
品種名はわかりません
ケニアからの輸入品でしょうか
場所は日本国政府出展があるガラス室
いくら天井が高いからといっても
バラの日持ち試験ができるなんて
オランダの夏はどれだけ涼しいのでしょうか
8月の平均気温
大阪 28℃
アムステルダム 18℃
やはり、オランダには夏がない


$宇田明のウダウダ言います
画像2 説明パネル
英語、オランダ語、ドイツ語で書かれており、素人にわかりやすい内容

パネルには、それぞれの効果がグッドの指の形で示されています

            栄養補給  水あげ   水の浄化            
①水             ×     ×     ×
②7アップ・スプライト   ○     ○     ×
③フロラライフ       ◎     ◎     ◎
④アスピリン        ×     ○     ×
⑤コイン           ×     ×     ×

わたしが判定したバラの状態(日持ち)
フロラライフ     ◎
7アップ・スプライト ○
アスピリン      △
コイン         ×
水           ×

これらの比較試験はフロラライフ(オアシス社)のオリジナルではありません
1960年代後半~1970年代前半にはやっていました
当時は、フロラライフや商品ではなく
研究者(大学の先生)の調合品
フロラライフやクリザールの原型
イスラエルソルーション、コーネルソルーション、ワシントンソルーションなどとよばれていました
ですから50年の歴史があります
しかし、今でも人寄せとしては十分
後処理剤(品質保持剤)の効果の説明としては
100万語の文章に勝ります

わが国でも後処理剤(品質保持剤)メーカーによるデモンストレーションがありますが、
小さな花びんに切り花が10本程度、
水との比較だけです
7アップ・スプライト、アスピリン、コインとの比較は50年たってもおもしろい
ちなみに、7アップ・スプライトは
切り花のエネルギーになる糖の補給と
水を酸性にしてバクテリアの増殖をおさえるのが目的
なんか虫歯になりそうですが
アスピリンは言わずとしれた殺菌
と、思っていましたが
パネルによると水あげの促進で、
水の浄化(殺菌)には効果がないとありました
また、すぐに花びらの先が傷んだとパネルの表示にありました
コインは、水中に銅が溶けでて殺菌を期待
日本でもテレビやマスコミが大好きなアイテム
しかしまったく効果はない
そんなにかんたんに金属が溶けでたら危険
ありえないことです
見世物としてはコインの数が少なすぎるようには思いましたが

$宇田明のウダウダ言います
画像3 花びんに入れた銅貨(コイン)

展示場所が通路と通路の間で、わかりにくいのが残念
しかし、花好きの人たち(オランダでも年配の夫婦が多かった)が熱心にながめていました

$宇田明のウダウダ言います
画像4 熱心にながめる観客

10月10日からのIFEX
オアシス社さん
ぜひIFEXでも同じような展示を、同じような規模でして下さい。
切り花の消費拡大にぜったいに有効