ロンドンオリンピックが終わり、
お盆がおわり、
子どもたちの夏休みもあとわずか・・
さて、前回は
2020年東京オリンピックでは国産バラでビクトリーブーケをつくれるのか?
でした
国産バラは、1997年をピークに
統計学の推測どおりに減りつづけています
2020年の推測値は1.8億本
なんとか国産のバラでビクトリーブーケをつくることができそうです
ではいつ国産バラは0になるのか?
予測は2032年、20年後です

$宇田明のウダウダ言います
図1 バラ生産量予測(前回のグラフを2035年まで広げました)

カーネーションも同じ
$宇田明のウダウダ言います
図2  カーネーションも同じ。一直線に減少。2032年に0

今回のお題
どうすれば、統計学の予測をはねかえして、減少をくいとめることができいるか、です
バラが減少に転じたのは1998年
カーネーションは1996年
それから、今日まで15年
バラ生産者、日本切りバラ協会
カーネーション生産者、日本花き生産協会カーネーション部会
行政、指導機関
手をこまねいていたのではありません
あらゆる活動をしてきました
それでも統計学の推測値をくつがえすことができませんでした
なにか、間違っていたのか?
農協です
農協の「生産量」を軽視していたのです
①上京して、会議に参加する、イベントに参加する、セミナーに参加するのは、個人出荷の篤農家
系統共販の生産者は上京しません
②各種セミナー、研修会が対象とするのは、個人出荷の生産者です
なぜなら、セミナー運営機関も消費者ニーズ重視
セミナーのお客さまは、個人出荷生産者です
系統共販の生産者ではありません
系統生産者の研修は農協で担えるのですから
③そのため、対策の中心は個人出荷生産者むけになります
すなわち、輸入と競合しない特殊な品種、形態、売り方・・
はじめからゲリラ戦志向
すきま産業です
④ゲリラ戦では国内消費、カーネーション6億本、バラ5億本、全切り花60億本の
供給はまかなえません
⑤「量」をもっているのは農協
正面作戦を展開できるのは農協
国産の花振興策にその農協が抜け落ちているのです
農協は生産者以外にはブラックボッックス
その実体がしられていません
⑥農協軽視は
オランダ信仰のうらがえし
小農の集団より大規模企業農家重視
⑦オランダでさえ
バラ生産は激減
大規模企業経営でも今日の経済環境を乗り切ることができません

$宇田明のウダウダ言います
図3 オランダのバラ生産も激減

さて、ではどうするのか?
オランダ信仰からの脱却(このことはこれまで何度も述べました)と
農協の系統共販の改善です

次回は、農協について、です