前回、報告したように日本の切り花の市場価格は


アメリカ、オランダより相当高い


しかし、高品質


世界一の品質


と、言われてきたが、それを証明する機会がなかった


それが、世界へ「撃って出る」ことで、世界一の品質であることを実証


ドイツ、エッセンで開かれたIPM(国際花メッセ)


2012年1月22日~1月29日


日本政府のパビリオンに、なにわ花いちばは全国の産地にご協力をいただき切り花を出展


200点を超える切り花をフローレンスカレッジ(http://www.florens.jp/
)藤井和子校長先生のご協力により展示


また、藤井先生による日本の切り花だけを使ったデモンストレーション


1日に2回開催


コンテストでは、宮崎県尾鈴のスイートピー「ロイヤルホワイト」が最優秀賞を受賞


日本のスイートピーを目の肥えたヨーロッパ人が絶賛


ボリューム、多彩な品種、甘い香り


ヨーロッパ人を魅了




宇田明のウダウダ言います


写真1 展示ブース



宇田明のウダウダ言います


写真2 藤井和子校長先生による日本の花を使ったデモ



宇田明のウダウダ言います


写真3 宮崎県尾鈴農協のスイートピーが最優秀賞受賞





現地の種苗業者は、最優秀賞をとった「ロイヤルホワイト」のたねを熱望


しかし、しかし


スイートピーは地中海原産


「ロイヤルホワイト」をはじめ、日本でつくられているスイートピー品種の多くは欧米育成


たねは、欧米から買っている


ヨーロッパの生産者がつくるとボリュームがない単なる豆の花


春にならないと花が咲かない


同じたねをつかってなぜ日本では?


日本の高い栽培技術と研究開発の成果


春にならないと咲かないスイートピーを11月から咲かせるには、


たねを低温にあわせ、冬が過ぎ、春が来たと錯覚させる


これを、春化(しゅんか)、またはバーナリゼーションという


もともとはヨーロッパで開発した技術


それを日本の農家はいとも簡単に使いこなす


さらに、最終的には茎を5mまで伸ばし、


株を弱らせることなく、


花を咲かせ続ける高度な栽培技術


日本の花農家が生きる道はここにある


他にもヨーロッパ人、垂涎の花は


グロリオサ


ラナンキュラス


スカビオサ


香川県育成スプレーカーネーション「ミニティアラ」


枚挙にいとまがない


おいおいにご紹介


花いちばの出展は単なる展示会ではありません


この高い評価を、輸出という具体的な営業につなげること、です。





ドイツの次はあわただしくニューヨークへ


2012年1月31日~2月1日


NaniwaFEX in NY


全国の産地から280点の切り花


竹中庭園緑化の竹中健次氏が会場装飾


宮崎経済連、尾鈴農協にも参加いただき


会場でスイートピー花束を配布


アメリカ東部だけでなくサンフランシスコやカナダからも卸、デザイナーが来場


ニューヨーク輸出は2008年よりはじまり、


日本の切り花の高品質は実証済み


今では、日本のスイートピー、グロリオサ、スカビオサ、オキシペタラムは完全に定着、アメリカ人をとりこにした


それらに続く品目がぞくぞく




宇田明のウダウダ言います



写真4 NaniFEX in NY2012





超円高


大企業が海外に生産拠点を移している現在


切り花を輸出しようとするなんて・・・


こんなときだからこそ「撃って出る」


日本の切り花は高品質


日本の花農家の栽培技術は世界一


世界に通用する


それを実証するのが花いちば


(今回からフォントを大きくしました)