そろそろ今年の教員採用試験の二次試験(実技と面接)の結果発表されることですね。
この時期の臨時講師(特に常勤で担任持ち、かつ複数年経験者)は、憂鬱といいますか、かなり緊張する時期でもあります。
なぜなら、合否に関わらず、管理職へ報告しなければならないのですから、「また今年もダメでした」なんて…報告する方もされる方も、かなり重たい空気感がありましたし、何より家族に報告できなかった…。
特に、今年は大学3年生でも受験できるということもあり、担任をしながら挑戦した意欲的な常勤講師の合格率は全国的に低下していたのではないでしょうか。
だって、毎日残業パレードで、学級経営や保護者対応など、試験勉強も並行してやられねばならないわけですから、疲労困憊なわけです。私事ですが、講師時代と学生時代では点数が大きく下がりましたし、試験勉強ができない日が続くこともありました。
落ちるたびに、
「自分は教師に向いていないのでは?」
と疑心暗鬼となり、
「自分は教師になるな」
と言われている錯覚すら感じましたから。
今年もダメなら、教師を諦めよう…この思いが続き、そして「また落ちた」とどん底な気分でも、明日が来るわけで。明日の授業準備や教材研究、宿題作成があり、子どもの前では笑顔でいなければならない。
これが常勤講師。教育的愛情と情熱なんて、持ち続けられませんよ。
そりゃー、低倍率で【優秀な】人間にとっては簡単と思われている採用試験でしょうが、現場で必死に生きている講師だって、泣き言の一つや二つくらい理解してほしいものですよ。
だからですかね。
大分県の教育委員会の発表した【秋選考の実施】には、呆れてしまいます。
秋選考実施理由として、『教員採用試験の合格者が、予定人数に達しなかったため』だそうです。具体的にいいますと、採用予定(全校種)が496人に対して、合格者は407人と89人も落とし過ぎた。
確かに、実技は一発アウトもあり得ますし、面接でヤバい奴がいたかもしれませんから、こういった結果になったのでしょう。しかし、講師の大変さも知っている身からしたら、追加募集するなら、落とすなよって思っちゃいます。
また、講師泣かせの試験前倒しが【効果はなかった】だけでなく、追加募集の枠は受験者が少なかった「他県教諭特別選考」のみと…本当人の人生をなんだと思っているのでしょうね。
個人的に、当該教育委員会に苦情か問合せが殺到しそうな気がします。自県の学生や講師はどうでもいいって感じなんですかね。私が当該県の講師で不合格であれば、そう感じますね。いや、そう感じるなという方が、無理がありますね。たとえ、他県に流れた人材を取り戻す意図があったとしても。