暑いです。
夏が始まっていないのに、もう真夏日が続いていますね。今年こそ、40度に到達するのではないかとすら、思えるくらいに気温が上がっていますよね。
この時期では、もうすでに水泳授業が盛んに行われているのですが、プールでのヒューマンエラーが多くなる時期でもあります。
私の時では、他の職員が来る前に、カルキ入れや塩素濃度チェック、水温チェック、注水などがありました。
やはり人間がやることですので、いくら注意してもミスは起こってしまうもの。注水中に、保護者や職員から呼び出しをくらうこともあったり、プリント印刷するのを忘れたりして、現場を離れしまうこともありました。
そして、水が入れっぱなしのまま…なんてこともありました。
今年も、そんなしょうもないミスがありましたね。
東京都の2校で、プールに水を入れているのを忘れていた、もしくは忘れて帰ったなど…。いずれの学校長(つまり、校長)も区教育委員会に対し、損失を自主的に負担すると話しているそうですね。
これはひどい。
こういう記事を見るたびに、教諭の本務は「児童生徒への教育」ではと思いますし、故意でやっていないにも関わらず、個人に賠償を求めるのもいかがなものかと。
教員だけとはいいませんが、真面目に頑張って、家族や個人の時間を捧げることが当然とされ、その頑張りは褒められも認められもされないのに、失敗すると責任を取らされるなんて理不尽すぎる…。
いくらダブルチェックをしたところで、失念することは止めらないし、管理職も人間。朝から、クレームや児童保護者対応をしているので、正直なところ、この手のミスはなくならないと思います。専業のスタッフを雇うか、自動化しない限りね。
そも、教員の職務に「プール管理」ってありか?
川崎市でのミスでは190万…
しかも、福田紀彦市長が
「教員不足に拍車をかけるという声があるのは承知しているが、教員不足と賠償の責任を誰が負うかというのは全く別の話だ。過失に対して責任を取らなければならないのは、納税者である市民に対する責任だ。私も含めて、常にそう考えている」として、担当した教員と校長に、損害の半額にあたる約95万円を請求しました。
高額なものでは、2015年千葉市の小学校で438万円(担当の教員と教頭、校長がみずから申し出て、全額弁償)もありました。
行政側が個人を訴えるなんて、その前に毎年起こりえる事案であるなら、施設の自動化や警報機設置の義務化など、やることやってからでしょうに。それらをやらずにして、責任ばかりを求めてくるのはいかがなものでしょうね。
一般企業では、従業員の過失で、損害が発生しても『基本的に』当事者に対して、損害賠償を求めることはできません。もちろん故意や過失が大きすぎる場合なら請求できる【可能性】があります。あくまでも、可能性が。それでも全額請求は難しいですね。
行政といいますか、公務員だからという理由で、どうしても教員個人に責任や賠償を求めたいのであれば、教員を県もしくは市職員と同等の扱いをしてからだと思いますね。残業代やその他手当、本務遂行を優先(というか、教員の本務を再度検討してくれ)
まず、一教員のミスをそこまで追及して請求するのであれば、もっと罪や賠償を求めなければならない存在って、もっとありますよね?なぜ、政治家に「記憶にない」で数千万~数億円を見過ごしておいて、教師の「忘れてました」では、あるまじき行為として断罪されなアカンのですか?
何でもかんでも、やらせておいて、ミスったら「はい!罰金!!責任追及!!訴訟!!!」なんて、ありえないし、過剰に攻め立てても意味がないどころか逆効果。
みんなミスを恐れて(ミスの度合いがデカすぎる)、安全パイばかり打つようになりますし、指導要領にあるものや学習の手引きに沿ったものしか、やらなくなる。だって、それ以外すると、少しでもミスったら、ボコボコにされるわけですから。
それで、教育の質が落ちたなんて、気軽に言わないでほしい。
そりゃー、子どもを強姦する輩には、手加減する必要もなく、復職を許さず厳罰に処するが当然です。
ですが、真っ当で真面目な教員がバカみているのが、今の教育現場。
部活のときもそうでしたが、水泳授業もかなりリスクがあります。ある程度、初歩的なミスや人命に関わらない軽度なミスは許容されて然るべきだと思います。