ETCカードと「移動」のユニバーサルデザイン
探偵団の石井です。
土日限定の「高速道路、どこまでいっても1000円」のおかげで、
高速道路利用が増えているようですね。
遠出する場合、従来の価格と比較すると価格破壊的な値段なのですから、
車利用が増えるのも納得できます。
今年の盆休みは車で帰省さる方が増えるのかもしれません。
このお得なサービスを受けるには「ETCカード」が
必要なのはご存じの方も多いはず。
まだ普及段階のようですが、まだよくわからないという人のために、
どのような恩恵があるのか?
そしてどこがユニバーサルデザインらしいのかをご紹介します。
これが私が持っている「ETCカード」です。
持っている場合と持っていない場合で比較してみましょう。
●ETCカードなし
・料金所で料金を支払うために、車を完全に止める。
・財布からお金をとりだす。
・徴収係の方に料金を払う。料金によってはおつりをもらう。
・お金を財布か車の小物入れなどにしまう。
・ブレーキを解除し、車を発進させる。
これがオートバイの場合は、車のように車内にモノがおけないので、
ポケットの開け閉めなど意外と面倒なのです。
●ETCカードあり
・料金所にさしかかったら時速20km/h以下にスピードを落として通過。
(ETCカードを事前に車内にセットしておくことだけは必要)
これだけです。
単に便利、スピードアップというメリットだけではないのです。
たとえば・・・
・手や指先を怪我しているとき
・老眼などで財布の中身が見づらいとき
・雨や強風で窓を開けたくないとき
・車の運転に支障のない範囲で障害がある人
・初心者マークの方で、支払いに慣れていない人
・高齢運転者マークの方で、支払い時のもたつきが気になる人
・おつりをもらう時など、車外にお金を落とすミスがなくなる
以上のように「料金を支払う」場面において、ハンディをもつ状態の時、
より多くの人に便利さと安全を提供しているのです。
なんといっても、システムがスマート。
いわば「移動・交通のユニバーサルデザイン」のひとつとして、
今後ますます普及していくものといえそうです。
ちなみに、ユニバーサルデザイン29号で「移動を支える」の特集 を掲載しています。