2006年の天安河原は

「ちょっと分かりにくいかも知れませんが」

という神主さんの言葉通り、

当時の天岩戸神社の回りは
本当になんの目印も、
看板もありませんでした。


「道沿いに行くと、
下に降りる道があるから」

ということでしたが、
当時の天安河原は
地元の人しか知らないような所。

行けども行けども
人も通らない田舎道が続くばかり。


本当にこっちでいいのか?と
不安になりかけた頃、道路脇に
下に向かう畦道がありました。


「え、入り口・・・ここ?」
「ここしかないんじゃない?」


当時は「スピリチュアルスポットへようこそ!」の看板もお店も、何もありません。
寂れた道にひょっこり現れた
細い道です。


下に降りていくと、

河原がありました。

賽の河原のように
石が積み重ねてあります。

「河原、っていってたからここの事だね」

と妹はいいました。


河原に降りると
なんと言うか、ビリビリした
磁気のようなものを感じました。

充分、凄い場所と言うことが分かる。
でも、まだ薄い。
何か、まだ奥にあるような・・・


ただ惹かれるまま
足を進めていきました。

奥から流れてくる気配が
どんどん濃くなってきます。


疲れていた妹を気遣いながら

もうちょっと先・・・

もう少し奥・・・と

導かれて奥に進んでいくと

角を曲がった所で
いきなり視界が開けました。


縦20m横40mくらいの
巨大な大洞窟。

びっしりと積み重ねられた
石積み。


無数の何かが一斉に振り向き
バッ!!
こちらを見たような気がしました。


物凄い数の石積みの一つ一つが
何千人もの人の形に見えて


ゾクッ・・・


としました。


何より、その場一面に張りつめた

圧倒的な神気。

完全にこちらを見ている。

見られていました。

空気の密度が濃く
場に意識がみなぎっているようでした。


自然に言葉は消えました。


日常を逸脱する空気に触れると
人は畏怖を感じます。

普段人が足を踏み入れてはいけない場所・・・
昔はここもそうだったのではないか。


巌に小さな祠があり、入っていくと
ある場所から温度が変わります。

前を歩いていた妹が先に進まないので

「行かないの?」というと
「先に行って」と言います。

先にはいると、妹も付いてきました。


祠に手を合わせて
祈っている間も
目の前に在る気配が強烈にあり
ずっと見られている感覚がありました。


おそらく、この頃は
観光客はここまで来てなかったのだと思います。大体は高千穂峡と高千穂神社。
足を伸ばしても天岩戸神社まで。

TV番組でパワースポットとして取り上げられる前の天安河原は、本当に静かで
背筋が伸びるような凄まじい神気を放っていました。

そんな時期のせいなのか
神域に入ってきた人間を物珍しく見るように
聖霊や神々に「見られている」感じを受けました。

ここだ。

ここが呼んでくれたんだ。

私を高千穂まで。

急速に中心に還っていく感じが訪れました。
交流しているうち
そのエネルギーを知っている感じがしました。

グループの、何か。
意識的な働き。
ゼロに戻っていくような感覚。

その場の神気が大きすぎて
逆に自分の意識が、消えていきます。

心のなかは筒抜けでした。

綺麗なものも汚いものも投げ出し
丸裸になり、すべて任せきっていると

逆に安心感が生まれ、
同調していきました。

ここにこられてよかった。
神々に会えてよかった。


河原の奥の山々にもとても惹かれました。

でも薄暗くなってきていたので
奥の写真を何枚か取りました。

祠はあまりにも凄い気配があったので
撮るのを控え
近くの河原を何枚か撮りました。

後で聞くと、

妹は、そこにいる間中、恐くて緊張して
声を出すことも出来なかったとか。

やはり視線も感じたようで

「奥まで入ると何かに押されるプレッシャーがあって足がすくんで前に進めなくなって
一人だと祠全体が見える所までいけなかった。

祠にも適当なお願い事もできない。
頭真っ白のまま終わった。」

と、後で話してくれました。

帰ってから写真を現像してみると

物凄いものが映っていました。

少し怖い、と感じる場所をとったので
心霊写真が映っているかも・・・

と思いきや


神々しいまでの眩い

アマテラスの日輪や

五十鈴の形の光が

どの写真にも写っていました。


日も陰って暗くなりかけていたので
太陽ではありません。


確かに薄暗かったはずの河原が
ライトを当てたように
太陽が出ている昼間の光のように

色んな場所に白やオレンジ色、
紫色の光が映りこんでいました。


心霊ではなく、神霊写真でした。


写るはずのないものなのに怖くはなく
力強くとても美しいものでした。


この後、何度か高千穂にいくことになります。


宜しければクリックをお願いします。


人気ブログランキングへ

精神世界

にほんブログ村 哲学・思想ブログ スピリチュアル・精神世界へ
にほんブログ村