平行宇宙と次元のジャンプ
の記事を読んだ 妹に、

「前もこんなことあったね」
と言われました。


以前、妹が九州・熊本旅行をコーディネイトしてくれた事があったのです。

私はそのとき何故か頭の中で
高千穂に行くと思っていました。


「熊本行き」
の航空チケットが送られてきた時、


(あれ?高千穂は熊本なのか?)


と思い、

迎えに来てくれた妹に聞きました。



「ここから高千穂にはいつ行くの?」

「えっ?高千穂?行かないよ?
勘違いしてない?」

「え?予定に入ってたでしょう?」

「いや~?
そんなの予定に入ってないけど。
というか高千穂ってどこ?
私、場所も行き方も知らないし


私は完全に妹が高千穂行きを計画している、
と思い込んでいました。

「行きたいなら・・・」と妹が宿泊予定のペンションに聞いてくれました。

すると、
空港から車で1時間半くらいということ。


そのとき、

折しも
妹が予定していた阿蘇のロープウェイが
火山灰で運休停止になったという知らせが。

結果、

本当にそのまま

高千穂へ行くことになりました。



「どうして高千穂に行きたいの?」


と聞かれ

・・・どうしてだろう?

と、初めて考えました。


高千穂は日本神話の発祥の地。

ということはきっと

天岩戸もあるはず・・・



「天岩戸がみたいから」



私は、表現の仕事をしています。
物を描いたり、歌ったり、演じたり。

天照大神が閉じ籠ってしまった岩戸の前で
唄い、舞を舞った 天細女。

その舞台を見てみたい。

と思いました。


ガイドブックも何も持たず、
計画外だったのでまったく調べもせず
いきなり直感で変更した突発ツアー。


その頃はスマホも持っていません。


東国原さんが知事になる前。


TVにも取り上げられる前の高千穂は
看板もほとんどなく
今ほど知られていませんでした。

2006年頃   だったと思います。



高千穂で遅めの昼食をとった時メニューに

「地サイダー」がありました。

注文すると産地が

「宮崎産」

とあります。


「ここ熊本なのに、【地サイダー】?
宮崎県ってとなりだよね?」


と話していると


「ここは、宮崎県ですよ」と店員さん。


私達は知らなかったのですが


「高千穂は宮崎県の端にあるから
宮崎空港よりも熊本空港から来た方が近い。
知ってる人は熊本から来ますよ」


ということでした。


そして、高千穂峡を見て
その自然の造形の美しさに感動したけれど
どこか人が入れる景色という感じ。


「天岩戸」はどこだろう?


土産物店員さんに

「この辺に神社はありますか?」

と聞くと

「近くに高千穂神社があります」


「そこに天の岩戸はありますか?
   天岩戸は見られますか?」


「天岩戸はね・・・奥の方に、
【岩戸神社】という神社があるんですよ。

でも高千穂神社の方が有名ですし、
今から行くともうギリギリですよ」


こ だ!!


もう、それを聞くとお腹の底が熱くなり
心拍数があがり、ザワザワして
止まらなくなりました。


一か八か、
すぐに岩戸神社へ車を出しました。

バスは終わっていたので
レンタカーでないと行けません。



天岩戸神社に付くと

観光客は誰もいませんでした。

ひっそりとした静寂の中、

自然と一体化した佇まい。

神秘的に紋章の日輪が輝いています。


ギリギリで間に合い
ご祈祷を申し込みました。

御神酒を頂いたあと、
天岩戸を見せて頂けるということで

神職たちの通路から裏に
案内してもらいました。

「写真撮影は不可」
とありました。

岩を想像していたのですが、
向こうにあるのは緑が生い茂った山。


「あれが、天岩戸です。」


向こう岸に
巨大な割れ目があるらしいのですが、
かろうじて緑の段差が見えるだけです。


「あそこのあたりは禁足地なので、
我々神職も、もう何百年も入ってないんですよ。」


その神職さんとは気が合い
色んな話をしました。

「そうだ、あまり知られてないんですが
この先に、面白いところがありますよ。

あるいて10分位のところです。

昔は「中耳」ちゅうぶ、といってね。


リウマチの人が行くと
重い人は軽くなり、
軽い人は治ってたようですよ。


【天安河原】

というところです。」



続きます。。。


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