私は半身麻痺で高次脳機能障害の

夫を支えながら子どもを育て、

自分の人生も後悔したくない、

経済的にも自立してなんとか10年

生きてきました。


理解されにくい、高次脳機能障害。

一緒に支えてくれた実母も亡くなり、

兄弟たちは、月日の流れとともに

私の大変さは薄まっているかのように

接してきます。


夫は普段からアルコールが

手放せなくなっていて

身の回りのことが荒れて汚れて

病識の欠如に易怒性、固執が加わって

私にも出ていけ、お前なんか目の前から

消えてほしいんだと暴言ばかりです。


でも、今日、


お昼に

ご飯いらないって言ったけど、

作ってくれてありがとう。


夜に

夕飯のうなぎ(チンするだけ)

美味しかった。ありがとう。


って言ってくれたんです。

もしかして、少しずつでも

元の彼に戻ってきているんじゃないか、

やっと、10年経って、

もしかしたら、

優しい彼に戻ってくれるんじゃないか。


あの嫌悪感も

会話が成り立たない日々も


もしかしたら

もしかしたらと思ったら、

涙がボロボロ出て、

本人の前では言えそうもなくて、

30分くらい一通り泣いてから、

病気の前の感じに戻った気がして

嬉しかったよって

言いました。


面と向かっていえないので

カーテン越しで


夫も泣きながら

いつも感謝してるよと

言ってくれました。


このやりとりが、

彼の心や、感情に触れて

何かしらの良い目覚めや

きっかけになればいいなと

思います。