小さな改札をくぐり抜けた | 貴方のこゝろにバンドエイドを。(失恋・難病)

貴方のこゝろにバンドエイドを。(失恋・難病)

~14歳の恋愛不能、難病ねこが寂しさと痛みを
ねこセンセーと手放していった宣戦布告手紙集~

 

 

ねこです。

 

今日はお手紙を頂いたので

シェアしようと想います。

 

 

それではどうぞ。

 

 

 

 

言葉の娼婦

 

 

言葉って難しいですよね。 

 

 

愛とかファイトとか青春っていう言葉は

どこにでもありふれています。

 

 

なのでそういった言葉たちを言葉の娼婦と私は呼んでいます。

 

 

多分まだ自分自身使いこなせないため、

皮肉もしのばせているのでしょう。

 

 

例えば愛って言う言葉には膨大な情報量が圧縮されています。なので

どうとでも解釈できるコンビニ的な言葉になってしまうこともあります。

 

 

 

人と接する時に気をつけないといけないのが言葉です。

大事な人のアイデンティを殺すことも出来るためです。

 

 

私たちは少しのはずみで愛する人を

傷つける天才になってしまいます。

 

 

貴方は、

誰かの言葉でこゝろの近くを冷たい靴で

踏まれた感覚に陥ったことはありませんか。

 

 

自分が嫌いで何度も殺してきた

 

 

私の周りにはもがいてる人が多いです。

 

 

死にたいけど慰めて欲しい。。。

人は矛盾した生き物でしたね。

 

 

一人になりたい、死にたい、でも忘れてほしくない、助けて欲しい・・・

 

 

そういった声がこゝろの中で木霊(こだま)します。

 

 

私も過去何度も自分を殺してきましたので

感じるものはあります。

 

 

なので言葉のチョイスやトーンには

相当エネルギーを使います。

 

 

でもいつも行き着く先は、

 

・言霊には時空を超えるエネルギーがあること

・本当のキモチを添えて話すこと

 

この2つです。

 

 

1通の手紙

 

 

偉人のかっこいい言葉よりシンプルに、でも

柔らかく熱量の高い言葉を探して、

物質世界にアウトプットします。

 

 

そういえばこの前もこういう手紙が来ました。

 

 

------Original Message―――

 

 

マリーです。

 

 

私は昨日一人孤独に寂しくなっていました。

 

いろんな感情が渦巻いて…

 

周りの励ましも素直に喜べませんでした。

 

自分の価値が分からなく優しさを疑いたくなるほどに自分には

何の価値もなく、いつか一人になってしまうのではと

どうしようもない寂しさと辛さが押し寄せてきました。

 

でももう大丈夫です。

見えない敵と闘ったりしません。

 

今朝は起きれませんでした。

遅刻はしないようには行けそうですが、これから新宿に向かいたいと思います。

 

 

------End of Message―――

 

非情な言葉

 

 

きっと目をはらしながら必死に

手紙を書いてくれたのでしょう。

 

 

この手紙に乱暴かもしれませんが私は

あえて一言、こう返しました。

 

 

『負けるなマリー。お互い頑張ろう。』

 

 

すぐ返信が来ました。

 

 

------Original Message―――

 

 

ありがとうございます。

 

よく、「頑張れ」の言葉は辛い

と言いますが、私は好きです。

 

乳がんの治療中でもその言葉は私の励みでした。

 

頑張れ = 私への応援

 

こんなに短い言葉なのに、どれほどの想いや励ましが詰め込まれているのかと私は考えます。

 

 

負けそうな時も頑張れない時も、

「頑張れ」

の言葉は私には力強くて優しい言葉です。

 

 

ねこさんの想いに感謝して、今日も有意義な一日にしたいと想います。

 

 

ねこさん、いつもありがとうございます。

 

 

行ってきます。

 

 

------End of Message―――

 

 

苦しんでる人が頑張れと言われると

自分を否定されたと想うものです。

(私はそうでした)

 

 

私と違い、マリーさんは闘病の苦しみや

努力を見せびらかす人ではありません。

 

 

あえてマリーさんの性格や状況を

総合判断して言葉を選びましたが

答えは一つではありません。

 

 

難しいですね。

 

 

アトム

 

 

頑張って生きてる人から逆に励まされる

ことがあるから、私は毎日矛盾を受け

入れられるのではないかと、ふと想う

ことがあります。

 

 

手紙をいただくとどんなに疲れ果てていても、

右手をあげた鉄腕アトムになれます。

 

 

 

 

 

琥珀色の粘土

 

 

言葉って難しいですね。でも、

 

 

和音を奏でる綺麗な日本語は好きです。

 

 

日本語を話すことは、

まるで琥珀色の粘土を壁一面に丁寧に

塗っていくような感覚をよびます。

 

 

海外に行くと常々そう感じます。

 

 

どれだけSNSが進化しても宇宙に日本語を

投げかけたときの吐息は電子化できません。

 

 

ブルークリームで死に会いにいく

 

 

生きることは悲しみを増やしていくゲームです。

 

 

その矛盾を内包していく途中で言葉は

貴方の前にスッと現れるはずです。

 

 

日の出で人は産まれて

日の入りで人は死んでいく、と

ねこセンセーに教わりました。

 

 

宿命のライスシャワーを全身で浴びて

産まれたなら、運命のブルークリームを

たっぷり身体に塗って死に会いにいけ。

 

 

昨日は前世 明日は来世

 

 

もし貴方が昔の私のように感情の

奴隷になっているのであれば、

 

・昨日は前世

・一昨日は前々世

・そのまえは前々々世

 

・あしたは来世

・あさっては来々世

・しあさっては来々々世

 

と解釈してもいいかもしれません。

 

 

そのほうが、

今日一日を丁寧になぞって

生きられると考えています。

 

 

前世で織田信長に殺されていても

別に気にしないですよね。

 

 

それと同じで昨日嫌なことが

あっても、もう別の人間なんだ

から気にしなくていいや。

 

 

くらいでいいと想いますね。

 

 

答えなどありません。自分が、

 

 

楽になればいいのです。

 

 

(& It’s OK to be HAPPY)

 

 

一輪の拍手

 

 

フワフワの真っ白ベッドに入るたびに生まれ

変わることができると信じられたら、人は少し

楽になるのでしょうか。

 

 

昨日(前世)は癪(しゃく)だったけれど

今日は眩しかったと信じられますように。

 

 

人の縁とは星の瞬(またた)きみたいで

突然現れて突然消えていきます。

 

 

もしこの手紙を読んで何かを感じたなら

ぜひマリーさんに「一輪の拍手」を贈って

いただきたいと想います。私も、

 

 

『逃げるな ねこ』

 

 

まだまだですが、出会ってくれた人に

感謝しながら、今日もおみかんを

頬張りながらそこを目指しています。

 

 

オレンジの定期入れと少し短いスカート

 

 

10代の頃に少し背伸びして、小さな改札をくぐり

ながら口ずさんだ歌は忘れることが出来ません。

 

 

マリーさんが五感(自分)を取り戻したいように、

私も誰かの背中を支えられる、生涯忘れられない

本当の言葉をいつか重ねてみたいと想います。

 

 

さあて。

 

 

おみかんジュースの準備をします。

 

 

10個絞るんだけど皮をむくのって

結構大変なんですよ。羊さんもグズってるし。

 

 

そろそろ幸せしましょうか。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

ねこ