久々にクラスメイトに
会うは照れくさかかった
夏休み明けっていつもそう
仲のいい友達とは夏休み
中にも会っているのに
どこか恥ずかしい
夏を歌えば文学になり
夏を想えば恋になる
教室の扉を開けると
チョークのにおいと
女子の声が押し寄せてくる
日焼けした子もいるし
あの人は髪型変えてる
自分からはなかなか
「ひさしぶり」
とは言えなかった
一人で教室の窓からグランドを
眺めていると大きな風が吹いていた
花壇のひまわりとサッカー
ゴールの網を揺らすほど
だったのを覚えてる
仲間のほんの少しの
言葉の出し違いでこゝろを
乱したあの短くて長い季節
私たちはあの頃の約束とは
別のところにいるかも
しれないけれど
あの寂しげな瞬間は
忘れたくないですね
