来てくださり、有難うございます。
ブログ始めてみると、人のブログを読むことで得る内容が多いことに感動しています。
《信仰前夜》に続き、伝道された当時の様子を書いてみようと思います。
対人恐怖などで悲惨に生きていた私の一番の慰めは、「中森明菜」という歌手でした。
ここで、私の性格というか人間のタイプというか、それを少し説明すると、
かなり、直感的というか、本能的というか、あんまり、深く考えず、心の求めるままに行動するような人間のようです。
ですので、対人恐怖で苦しんでいた頃も、将来をあれこれ考えて悲観するということもほぼほぼ無かったように思います。だから人といるときは、不安や恐怖心でどうしょうもならなくても、一人になると小説に没頭したり、漫画の世界に集中したりしていたようです。
これは、自慢にもなりませんが、だから、将来お金をどのように稼ごうか?
とか、ほとんど考えませんでした。
中森明菜に夢中になり、あんまり使うこともなかったお年玉を貯めた貯金を使い、ビデオデッキを買いました。そして、中森明菜のでる、ザ・ベストテンとかテレビ番組はすべて録画しました。キャノンとか花王などのCMも可能な限り全部録画しようとしました。
それから、ひとつめのさよならだったかな?ラジオ番組も全部録音し、明星・GORO・近代映画などなど中森明菜が出ている本雑誌も全部買いました。女性自身のようなゴシップ記事として掲載される場合も例外なく買いました。
レコードもシングル・LP全て買います。そして、自叙伝みたいな本も買って、その本をあたかもバイブルのように、中森明菜をメシアのように崇拝していました。
勿論、ファンクラブにも入りました。
私が伝道された日は、4月12日です。大学に入学したばかり、1年生の春です。
実家から大学までは、10キロ以上ありましたが、乗り物に乗れない私は、当然、自転車で通います。そして、学校帰り、街中の玉光堂というレコード屋さんに行きました。レコードを買うだけでなく、宣伝用の大きなポスターをなんとか貰うことがレコード屋さんに行く目的でした。
レコード屋さんの前で、統一教会の人に声をかけられました。私より年上の女性でした。純粋な日本人なのですが、アクセントがなんとなく変に聞こえて、「韓国の方ですか?」と聞いた覚えがあります。尊敬する人はいますか?と聞かれたのには、勿論、「中森明菜です。」と答えました。
原理研究会という怖い団体が大学にあると聞いていたのですが、大学の外ですし、学生とは思えない女性だったので、そのことはまったく頭に浮かびもしませんでした。
そして、私は、プライドはやたら高いので、強制されると反発したくなるのですが、人が良いところがあって、頼まれると嫌と言えないタイプなのですが、その女性は、きつい言葉で私を何とか説得しようとするタイプではなく、やさしく行きましょう、行きましょうと頼むようなタイプだったので、だんだん断れなくなってきました。
それでも、対人恐怖の私は、そんな知らない人のいるところには絶対行きたくないわけです。そんな私が行こうと思えたのは、本心と邪心の図を書いて、人間の心の矛盾性について言われて、それが解決出来るというので、私は緊張したくなくても緊張する私が変われるかもと期待したのが大きかったと思います。
それから、自転車はどうしたのか、よく思い出せませんが、ともかく、そこに行って、それから毎日、『統一原理』を学んでいくことになりました。
これが、私が『統一原理』を学び始めた時の内容です。
最後まで読んで下さり、貴重な時間を使って下さり、本当にありがとうございました。