当学期に受講した選択科目について纏めました!

なお概要は日本人在校生HPでもご紹介しておりますのでそちらもぜひご覧ください!

 

選択(Elective)科目 ②

■授業: Entrepreneurship

■講師: Prof. Travis Howell

■内容: アントレ系の基礎科目として、起業を目指す際、若しくは起業家にとって欠かせない考え方や手法について概観する授業です。教授はアカデミックな実績が豊富、且つ実業家とのコネクションも多い人物で、シラバスと講義内容は非常に明快で理路整然としていました。性格的にもsupportive且つresponsiveなので、学生からの人気、信頼感も一貫して高かった印象です。

  • 講義: バリュープロポジション(事業の価値定義)、ビジネスモデル(収益/費用モデル、リソース(VRIN)、仮説定義、等)、市場調査(TAM、リスクとトレンド、成長性/収益性、等)、チーム組成、資金調達といった起業家が知っておくべき基本事項について、ケース分析、クラス内ディスカッション、ゲストスピーカー、後述の講義ビデオ(講義の事前or事後に視聴)等を通じて学習
     
  • 講義ビデオ(約60分/週): 講義内容の復習・深掘り、ケースの解説等が主目的。動画の各所で出される幾つもの設問に対して、90~120分ほど費やして回答。。(汗)
    (当授業は、講義・理論パートはビデオ、ディスカッション・演習パートはクラスで行う、所謂「ハイブリット形式」が採用されていました。)
     
  • 上記内容の総ざらい(2~3人チームによる最終PJ): 実際にビジネスアイディアを練り上げ、レポート形式(10頁)に纏めると共に、PPT形式でプレゼン、QAを実施。生徒は投資家になったつもりで他グループのプレゼンを評価、順位付け
     
  • Opportunity Presentation: 個人ワーク。最近の社会トレンドやビジネス機会についての見聞を広げるべく、各学生はビッグデータやドローン、VR、少子高齢化といったテーマ(トレンド)の中から各々好きなものを1つ選び、トレンドの概要、現状、ビジネスチャンスについて調査し、相互にプレゼン&フィードバックを実施
     
  • Swag Day: 各チームがそれぞれ「イケてる(swag)」と思うヒトやモノ、サービスなどをクラスに持ってきて披露する「お楽しみ会」的な対抗企画。「swagのクオリティ」と「swagを手に入れるまでのストーリーの面白さ」によって評定、順位付け

■感想1: 当科目特有の何かを身に付けたというよりは、今までの職務経験や他科目で個別に学んできたことを“business idea development”する際にどう活かすのか、どういった心持ちで臨むべきなのかという軸で一通り整理したような感覚でした。いわゆるソフト系科目に区分される類いの授業であり、実践的なスキル習得(即効性)よりもマインド醸成(遅効性)の方が進んだようなイメージです。例えば、ビジネス価値定義に至るまでは十分な市場調査や仮説検討が肝になること、アイディアを繰り返しピボットさせることでより具体化し現実味を帯びてくることを実感できました。あくまでも基本のコンセプトや流れを掴むのが主目的の授業なので、より実践的に学んだり実際に事業化を目指したりしたい人は、New Venture Competitionに参加したり、Lean Start-upの授業を受講したり、Beall Applied Innovation(“The Cove”。本ブログにも幾つか関連記事があります)に関わったりすると良いみたいです。またSwag Dayは当科目特有の企画で、「起業家はリソースフルであれ」という鉄則を体感すべく、唯一のルールとして「you cannot pay for the item(s)」、つまりお金を掛けずに、自身の持つリソースをフル活用してswagを用意する必要があるという制約がありました。おかげでどのチームも準備は難航したようですが、Swag Day当日は楽しい時間を過ごせました(e.g., 学内の有名アカペラチームと交渉して出演してもらう、友達の武術家を呼んで型を披露してもらう、手作りの地ビールを振る舞う、知り合いの実業家からビデオメッセージを寄稿してもらう、等々)。

 

■感想2: 起業したいけど何から始めたらいいかわからない、そもそもアイデアもない、そんな人にピッタリの授業だと感じました。第1回、第2回の授業で自分の興味関心のある事柄をビジネスアイデアに結び付けるよう上手に誘導してもらい(どうしても思いつかない人向けにアイデアの自動生成ツールも紹介されました)、プロトタイプをクラスに持ち寄って皆の意見をもらいながら磨き上げることで、全くの白紙の状態からそれらしいアイデアを生み出すことができました。アイデアが固まった後は意見の合うクラスメイトと3人グループを作り、毎週の授業で学ぶコンセプトを取り込みながら起業計画を練り上げました。教授曰く、「この授業で作った計画書とプレゼンに少し手を加えるだけでNew Venture Competitionに参加できる」とのことなので、初学者向けでありながら、最終的にかなり高いレベルまでEntrepreneurshipを実践することができる素晴らしい授業だと思います。本講座を通してビジネスを立ち上げるために必要な工程を一通り体験できたことで、自分の中での起業のハードルがグッと下がった点が一番の収穫です。

 

次回に続きます。
 

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