こんにちは、Class of 2016のMeatです。先日、日本人の新入生4名を迎え、歓迎BBQを行いました。これからのMerage Lifeに希望を抱く彼らを見つつ、過ぎ去りし一年の速さを感ずる今日この頃です。

 

さて、いよいよ秋学期も間もなく始まり、授業はほとんどElectiveという自分のフォーカスしたい分野に集中できる環境になっていきますが、その前に振り返りも含めて私の夏の経験を簡単に記しておきたいと思います。

 

ビジネススクールの多くの学生は前の職場を辞めてきている私費の学生が多く、したがって卒業後のことを踏まえ、就職活動が盛んです。夏も多くの学生がインターンシップを行い、職務経験や実績を積み、就職活動を有利にしていく、というのが主流かと思います。私はいわゆるsponsoredの学生で親元から資金面での手当てを受け出向のような形で来ているため、他の私費で学校に通っている学生と比べて、就職活動の必要性もなく、夏のインターンも特にやる必要はありませんでした。他方、夏休みは3ヶ月もあり、親元もインターンを推奨していることもあり(ただし無給限定)、せっかくの機会なので、米国企業でのインターンを探すことにしました。結果、アーバイン近郊でナノバブルという微小な気泡を生成する装置の製造・販売を行っているNanovatedというスタートアップの企業でインターンをすることになりました。

 

インターン探しは結構苦労しました。MerageではCareer CenterがかなりSupportしてくれます。Career fairの開催、Career獲得のための数多くのWorkshop、そしてCareer Advisorによる一対一のConsultantなどです。特にCareer Advisorのサポートは非常に助けになり、自分の関心分野とあったAlumiを紹介していただき、個別に会って話をする、ということなどを通じて、人の輪も広がったと思います。他方、日本人であり、英語もあまり得意でないこと、職務経験が志望先企業の求めるものとほとんど異なるものであることから、インターン探しはなしのつぶてでしたが、最終的にはクラブ活動を通じて知り合ったアメリカ人のつてで、日本人であることをレバレッジとして効かせられる企業でのインターンが決まりました。(米国でのインターンに関しては次のサイトが非常に参考になるので、ご参考までに。http://blog.goo.ne.jp/mit_sloan/e/6fe566f16b9a81005489bf6ea0181bf5

 

さて、Nanovatedでのインターンですが、会社の規模としては非常に小さく、コアのメンバーがCEO含めて4人という会社でした。実際のオフィスも持っておらず、日々の業務は学校やら、自宅やらで各々こなし、週に一度ミーティングを行う、といったスタイルでした。僕が担当したのは競合他社及び世界市場分析です。これまでビジネススクールでのStrategyなどで学んだフレームワークを使って、業界の5Forcesの分析、競合他社のSWOT分析、Competitive Advantageの特定などを使いレポートをまとめ上げて行きました。特に、ナノバブルに関する技術については日本がかなり進んでいるため、日本における市場や競合他社の技術、といったところの分析を多く行いました。

 

Nanovatedでのインターンは良い面と悪い面それぞれありましたが、良かった点としては、スタートアップならではのダイナミズムな動きに関われたこと(資金調達や他の企業とのcollaborationなど)、新しい技術分野について知見を深められたこと。悪かった点、転じて教訓となった点としては、スタートアップ企業は強いコミットメントが必要であるということ、共通のオフィスを持ち共に働くことが情報の共有やモチベーションの維持に必要である、ということでした。当たり前のことですが、小さすぎるがゆえにできていないところがあったのかな、というのが働いてみて感じた印象です。後者については意見としてCEOと上司に直接話をして以降、週2のペースで学校の一室を借りて仕事をすることになりだいぶ改善しました。

 

インターンを2ヶ月終えた後、残りの1ヶ月は妻の出産及び育児のための時間にあてました。共に両親が訪米できなかったため、初のお産、そして、アメリカでのお産を夫婦二人で乗り切らざるを得なかったのですが、逆に、良い経験ができたと思っています。

 

夏の過ごし方は色々です。本人がどういう目的意識でこの2年間を過ごすか、によりますが、インターンをする人もいれば、世界一周をする人もいれば、アメリカを周遊する人もいるし、家族とゆっくり過ごす人もいます。これはまさに人それぞれですが、いずれにしても、それぞれの目的意識にあった充実した夏休みが送ることが大事かな、と思います。