昔からの隕石ハンターの間で
「中国は、ニセのギベオンだけじゃなく、ニセのモルダバイトとニセのパラサイトも大量に作っているから気をつけるように」と言われていました。

ただ、パラサイトに関しては、これまで相談されたことがなかったので、見る機会がありませんでした。

先日、お客様から
「ネットショップでよく見る1万円位のパラサイト隕石のペンダントトップは本物なのでしょうか?」というお問合せをいただきました。

1万円くらいでパラサイトのペンダントを売っていることは知りませんでした。
実物を見たことがないから分かりません、とお答えしましたが、
その翌日に、15,000円(税別)のパラサイトのペンダントを手にする機会がありました。

パラサイトのペンダント(商品写真)
商品写真として出てた写真だそうです。

 


上の二枚は、こちらで撮った写真です

とてもよくできていてきれいでしたが、見たところ、おかしなところがいくつかありました。
★鉄の部分がキレイすぎること
★カンラン石の透き通っているところが、透き通りすぎて向こう側のものが見える
★とても薄くカットしてるようなのに、裏と表の模様が違いすぎる
★カンラン石がなんだか人工的

こちらでペンダントを解体してよいことになりましたので、外してみました。

 

鉄の部分をエッチングしてみれば隕石かどうか分かりますが、

エポキシ樹脂のようなものと密着していて、なかなか外れません。

カンラン石らしきものも粉々になりましたので、熱してみました。

 

黒くなりました。やはり何かの樹脂(プラスチック)のようなものではないでしょうか。

同じくらいの大きさのイミラックのカケラと同時に熱して比べてみました。

 

下記は熱する前の写真です。どちらも透明度の高いきれいな薄茶色です。


下記は動画ですが、イミラックのほうは、カンラン石が高温になって赤くなりました。

 

下記は熱した後の写真ですが、赤くなるほど高温になったイミラック(左)は元のまま明るい色です。

それほど長く熱してない15,000円の“パラサイト”(右)は黒っぽくなりました。
樹脂にくっついていた“パラサイト”も、溶けたようです。


下記は、熱した後のイミラックのアップの写真です。


下記は、熱した後の15,000円の“パラサイト”のアップ写真です。


つまり、ギベオンの“ニセモノ”と違って、こちらは、隕石でさえないようです。
 

しかし、よくできていました。

 

追伸

まだ下記くらい余ってますので、何か実験したいようでしたら、おっしゃってください。