隕石を買ったが、本物かどうか見てほしい、という依頼がまた多くなりました。

最近よく届くのは、マグネタイト(磁鉄鉱)です。
一見、隕石に似ていますね。
当然、磁石にくっつきます。

半年ほど前に届いたのは、写真のような3㎏くらいの大きなものでした。
売主は「アルタイ隕石」と言ってたようです。



また、こちらは最近メルカリで、
★隕石『鉄隕石』原石採取品『新疆アルタイ隕石』318g。キメラ構造が確認できます
\34,000」
として売られてたものです。

 

 



見るからにマグネタイトですね。

商品説明には、これでもかというくらい、間違いなく隕石であるという説明が書かれていました。

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(以下、メルカリの説明文引用)
「もちろん『本物の隕石』です。
本品は私のコレクション品です。
大分以前に東京ミネラルショーにて隕石販売専門店より入手した間違いのないお品です」
「隕石内部面にはキラキラした【キメラ構造】が確認できます。キメラ構造は、隕石特有の波状形の『格子模様』で地球上で作ることの出来ない隕石の証(あかし)となる構造模様であります」
「隕石表面には【レグマグリプト構造】がハッキリと確認いただけます。
※【レグマグリプト構造】は、『隕石』が超高温で地球に激突した際、急激な冷却流動化により生じる形状で親指を押したような、流線型の窪み跡です。
『隕石』の明確な特徴のひとつとされます」
「本物の『鉄隕石』の原石です。
凄く重いです。画像上手の平に乗る大きさで重さがなんと【318g】もあります。
地球上の鉱物では決してあり得ない重量です」
「磁力が凄いです。
 磁石がピタッとくっ付きます(画像参照)
 『鉄隕石』の証拠となります」
「隕石が落下した、そのままの状態で
採取された【超希少】『隕石の原石』です」
「その鈍い銀色はまさに『鉄隕石』の様相を呈しております。
しかもこの『重量』でこの価格は、かなりの『破格値』であると思います。
『隕石』の市場での相場価格は隕石の『重量』に応じて高額になります」

(引用終わり)
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最近は、ミネラルショーでもニセモノが出回っているので、
出品者もダマされて買ったのかもしれませんし、
ニセモノと分かって出品しているのかもしれません。

鉱脈から分離した鉄鉱石は角張ってますが、川に流され、他の石や水流によって削られ、角が取れ、滑らかになります。
だから、隕石と違って、触るとスベスベしています。

ただ、パッと見は、形も色合いも隕石そっくりですね。
他の石より重いので、実際に持ってみても、だまされる人はいるでしょう。
本物かどうか見てほしいという石の大半は、

マグネタイトやヘマタイトの仲間です。

 

ダマされないための対応策として、

「隕石」と称して売られているマグネタイトは、似たタイプが多いので
マグネタイトの写真を見て、勉強すれば、だまされることは少なくなると思います。
また、あまりに安いものは、やはり隕石ではないからでしょう。


マグネタイト
https://www.smoky83crystal.net/categories/3810320

ヤフオクで「隕石 マダガスカル」で検索して出てくるものも、マグネタイトだと思います。
たとえばこれらです。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/r1064039856
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/u1041928916

自分が持っている「隕石」を確認したい場合は、ヤスリなどで削って見てください。
削ると黒い場合は、マグネタイトの仲間です。
隕鉄(右)は、きれいなシルバー色です。

 

あとは比重を測れば、隕鉄と違いがあるので分かりますが、

大きい石を測るのは大変ですね。




もう1点、下記のものも同じ売り主がメルカリで売ってたそうです。
これもアルタイ隕石として売られていたようです。

 

★隕石『鉄隕石』原石採取品『新疆アルタイ隕石』436g。キメラ構造が確認できます
\27,800


説明文は、下記から始まる、さっきと同じ文言が繰り返されています。

「もちろん『本物の隕石』です。
本品は私のコレクション品です。
大分以前に東京ミネラルショーにて
隕石販売専門店より入手した間違いのないお品です」

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下記は、地方都市の露店のようなところで「隕石」として売られていた7キロのものです。

 

雰囲気はとても隕石っぽいので、ご注意ください。