夢の中に鳥取のコーチが現れて、こういうふうにすると蹴りの速度が速くなると教えてくれて、その通りにしたら蹴りの速度が瞬間的に上がったので、皆で不思議だとか凄いとか言った。そういう夢を見た。
 夢の中で何か思いつくということはあるとは聞いていたが、そういう夢を僕は見たらしい。
 来週の体操教室で何をやろうかと考えていて、一昨年までの内容と同じであるとつまらないので、どうにかして変えようと思っていた。こうした夢を見たので、人体の神経と筋肉の仕組みを説明して、ニュートンの運動方程式から見て、どのように動きを作っていくのが合理的なのか、その発想方法や思考方法の説明をしようと思う。
 前回の体操教室では、身体を動かすということを理解するには物理学の中の力学というものを使うという説明をした。そこで、その続きとして、神経や筋の生理学と、それを動作や運動とした場合の物理学との関係を話そうと思う。
 針灸学校時代に、友人の片桐君が超音波診断装置を使って身体に刺した針の状態を観察していたが、その際に筋肉が動く様子をその装置で観察して、筋肉は実際にはこのように動いていたのか!と知った。生理学の本にはそれは書いてあるのだが、人間の動作イメージだとかなり違っている。自動車のエンジンや電気モーターなどのイメージで「力を出す」ということを現代人はイメージするので錯誤しているようである。次の日曜日にはその辺の話をすることとする。