今月の体操教室まで、あと一週間であるが、予約する人がほとんどいないので、今回は少人数かなと思う。
 一応、今日、「田園調布せせらぎ館」に机や椅子の配置図を提出して料金も支払ってきた。

 厳しく指導するつもりはないので、一カ月何もしていなくても、いらっしゃるのは全くOKである。どうぞいらっしゃって下さい。

 さて、私事であるが、あの体操をしっかりやると、どうなるか、僕の例で言っておく。先日、夕方のラッシュ時に混雑している駅で、ボーっとしていた僕にわざとぶつかってきた人が居た。危ないと思ったら次の瞬間、ぶつかられたのであるが、ぶつかってきた人が3メートルくらい後ろに飛んでいった。僕は無傷である。
 まずかったなあ、と思った。
 この体操は、自動的に自分を守る機能が働いて、自分は怪我をしないが、わざとぶつかってきた人は酷い怪我をする可能性がある。
 達人が「気」で飛ばすと言っているが、実際には、飛び掛かって来る人が攻撃する自分自身の力で自滅するのである。
 結構、達人でないと、こうはならないので、僕は自分の事をまだまだ素人だと思っていたため、こんなことは起きないだろうと思っていた。しかし、今回こういうことがあったので、ちょっと注意しなければならないなと思った。

 この体操は護身術といえば護身術である。通常の護身術のように、相手が来るぞと身構えるのは、実用的ではない。相手は、いつ飛び掛かって来るか分からない。だから身構えて準備をしている時間は無い。準備していなくても、突然襲ってきた相手を撃退できるのが護身術というものである。

 さて、その秘伝を書いて置くと、皮膚感覚が重要である。悪い人が、わざとぶつかって来そうだと感じるのは皮膚である。そういう事で、タバコを吸っている人は皮膚感覚が鈍くなっているし、カゼをひいている場合も皮膚感覚は鈍くなっている。タバコを吸う人は禁煙していただきたいし、カゼなどひかぬように日常から注意深く生活して欲しいものである。
 そうしてお教えしている体操を繰り返し行っていると、皮膚感覚が微妙に微妙になってくる。例えて言えば、薄い絹の天の羽衣を纏っている感覚となり、その羽衣が周囲に広がっているので(抽象的な意味で)、危険の接近をそのコンマ何秒前に察知することができる(羽衣に何かが触れるので)。この体操は、そういうことができるようになる体操なので、がんばって欲しいなと思う。