黄帝内経の第一章の末尾に、健康な生活を送るためには内においては思想に患が無いこととあります。さらにその先に「星辰に従った生活」という事が書かれているので、これ、五術のことでしょうか?という印象を受けます。
 五術から見れば、当然の話なのでしょうが、医学から見るとなんとも怪しい話であり、西欧医学で言えばフロイトとかユングとかソンディといった異端な医師たちが考えていた事であり、西洋医学の世界ではあくまで異端の話です。
 そもそも黄帝内経が書かれた漢の時代の前は、春秋戦国時代であり、周の文化が色濃く残っていた時代でした。フィジカルな面はフィジカルに、メンタルな面はメンタルにという区分が、黄帝内経の執筆意図のひとつとして考えられていたような気がします。
 そんなことを考えると、黄帝内経はもうちょっと深読みした方が良いかも知れません。