カレーのための米 | 内山真の針灸の世界

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代々木一丁目にある小さな鍼灸院のブログです。

 夏に近づいてきて、カレーの画像をアップする人が多くなってきたので、思い出した。
 カレーは、長粒米、インディカ米、ジャスミンライス、タイ米などと呼ばれている米で食べると美味しい。
 ただし、米の炊き方が日本米とは全く違っており、炊飯器で炊くと、不味くなるので、要注意である。
 こうした米を炊いてみると、3000年前に日本で米作農業が始まった頃のことを思い出すような感じがある。

 こうした米の炊き方にはコツがある。まず、ザルで米をよく洗う。これは、日本のインディカ米にはスターチ(片栗粉)が薄くコーティングされているので、これを洗い流すためである。そうしないと、米をデンプン糊で煮たような感じになってしまう。せっかくパラパラのご飯を作ろうと思ったのに、これでは台無しである。必ずよく洗う。袋に「洗わなくても大丈夫」と書いてあっても、必ずよく洗います。
 それを鍋に入れて、水の量は適当で、火加減は弱火から中火くらいで加熱する。火が強過ぎると底の方が焦げるので、弱めの火加減の方が良いと思う。
 沸騰し始めたら弱火にする。蓋はしない。蓋をすると匂いが籠って、美味しい香りにならないので、必ず蓋を取って米を茹でていく。
 時々かき混ぜながら煮ていく。
 米が水を吸ったり蒸発したりして、だんだん水が減ってくるので、適当に水を掛けて水量を増やす。多く入れ過ぎたなと思ったら、お玉で水を掬い取って捨てる。これは本当に適当で良いです。
 かなり出来上がってきて、アルデンテの状態になったら、水を捨て(お玉で掬い取って)、残りの水分を弱火で蒸発させていく。
 これだけである。技術は要らない。
 水分量を見ながら、時々、米の硬さを食べてみて調べるだけである。

 極秘の技を教えると、鶏肉や豚肉などのスープ(無塩、塩は絶対に入れない)を作り、このスープでインディカ米を炊く。スープでの炊き方は上述と同じである。これにカレーを掛けるのが美味しい。
 スープでインディカ米を炊くのは世界中の人は知っているが、日本人は知らないので、極秘である。サウジアラビアやイランやパキスタンやインドなどでは、こうやって米を美味しく食べている。くれぐれも極秘である。時間が無い日本人は、スープをとる時間が無いので作れないであろうし、固形スープには塩が入っているので使えないから、日本人には広まらないと思うが、連休中は時間があるので、ちょっと検討してみて欲しい。